トレードで大切なことで、しかし最も修得が難しいものに、「時間の概念から離れる」というものがあります。
こんなにPCの前に座っていたのにチャンスが一つも来なかった!
利を伸ばそうと3日も保有したのに結局イッテコイかよ!
半日保有してたった10pipsかよ!
これらの言葉の根源には「時間の概念」があります。
現代社会では、時間=お金 といった洗脳がありますので、時間を掛けたことで対価が得られなかった場合、なにやってたんだ!?といった発想に陥りがちです。
でもトレードは実は違う。
時間を超越した者が勝てる
よく、「トレードは待つこと」という言葉を聞きます。
わたしも最近までよく使っていました。
でもある時、気づいたんです。
待ってるんじゃない。ただ見てるだけだ。
ってね。
待つということは、時間の概念から離れていません。
いつかやってくる「何か」。
それを待っている。
それがやってくるまで、そしてそれは「いつくるか分からないけれど」待っている。
という発想。
それはメンタル負荷が大きいということに気づいたんです。
そして、ウチの動物たちを見ていて分かりました。
彼らは時間なんて一切気にしていない。
もちろん朝になったら起きて、暗くなったら寝ます。
そういう物理的な環境の変化に対応はしています。
ですが、見ていると、そうした行動は時間が経過したから、という捉え方ではなく、明るくなったから、お腹が空いたから、うんちがしたくなったから、誰かが起きてきたから、といったことで自分の行動を決めているようです。
そうか! 時間なんて人間が決めたものであって、そもそもそんな概念、人間しか「考えていない」。
ワンコが散歩に行きたくなるのも、体が動きたくなってムズムズしてきたからだし、うんちしたくなったからだし、気分転換したくなったから、だけであって、何時になったから散歩に行くなんて考え方はしていません。
(飼い主が決まった時間に散歩に行ってると、その時間を認識して散歩に連れて行けと言いますが、それはその時間になると散歩に行ける(逆に言えばその時間以外に行きたくても行けない)ということが分かっているだけで、その時間だから散歩に行きたいというものではありません。単純に自分の生活環境を学び取り、対応しているだけです。)
そこで、時間の概念を抜きにして、チャートを見るようにしたところ、これがなんとメンタル負荷が大きく減りました。
なかなかチャンスが来ないなと思っていても、ただ見てるだけ。
うーん。ここチャンスだろうけど、あと少し様子を確認してからがいいかも?と思えば、そうできる。
時間の概念がないから、別に焦る必要はないし、今日トレードできるかできないかなんて関係ない。
そうすると、不思議なもので、トレードルールを守るのも、今まで以上に簡単に出来るようになります。
チャート分析も俯瞰してみることができるようになります。
トレードで最も邪魔なものって、実は「時間の概念」だったんです。
(もちろん人によって違うとは思いますが)
検証とリアルトレードの最も大きな違いもここにあります。
検証なら、条件合致部分をサクサク抜き取っていけばいい。
だけど、リアルトレードはそういうルールに沿った場面が出るのはいつか分からない。
分からないから、じりじりする。
今か今か、これだろうか、違うだろうか、とやきもきする。
そうして自分でメンタル負荷を高くしていく。
検証に時間概念が入っていないように、リアルトレードにおいても時間概念を無くしてみてください。
きっとあなたのトレードが大きく変化し、利益がさらに増していくことと思います。
トレードは、みること
です。