こんばんは。
あっという間に年末ですね。
大掃除しようにも、ちょいちょい片付けていると時間が不思議なくらいな急加速で過ぎてしまい、何もしないうちに夕暮れ時となってしまう毎日なのは、わたしだけでしょうか。
さて、今年ももう終わりが近づいていますが、みなさん今年のトレードはいかがでしたか？
もうすでに安定的にトレードされている方はいいのですが、まだなかなか安定的な運用ができないでいる方や、まだ自分なりのトレード方法が確立できていない方もいらっしゃると思います。
今日は、そんな方たちに向けて、まずはどのようにトレードルールを確立していくのか、その辺りを少しお話できたらいいなと思って書いています。
わたしのトレード以外のお仕事というのは、スポーツ科学関係であったりスポーツ医学関係であったりするんですが、なかでもバイオメカニクス関係はわたしの専門分野であったりします。
バイオメカニクスの肝は、動作解析により、身体物理学的に各種ロスの発生やらパフォーマンスの改善点やらを、世界一流選手たちの動作解析を通して両者の動作比較分析から推測し、対策を考えることができる点だと思っています。
ただ、そこは解析者の”センス”が問われるので、だからこそ、一言にバイオメカニクスといったところで、各人の分析や対策は異なってきます。
そして、だからこそ、選手との相性みたいなものもそこには存在します。
さて、そんな感じのことをわたしは20年近く携わってきたわけですが、最近になって思ったことですが、この動作解析のノウハウは、実はトレードにも通づるものがあると思ったんです。
わたしが考えるトレード戦略の作成フローというのは、１に分析、２に分析、３，４が無くて、５に分析。
そして徹底的に分析した結果、神さまが答えを与えてくれる（インスピレーションとして、”降りてくる”）
なので、いかにチャートを分析するかが、トレードを成功させる鍵だと思っています。
では、「分析」とはなにか？
わたしの考える分析というのは、あるインプットに対し再現可能な（何度も同じ形で出現する）アウトプットというものはどういうものが観察されるか、それはどういう性質のものか、どれくらいの確率でその動作が再現されるか、といった、考えられる限りの角度（見方）を想定します。
スポーツの世界ではこんな感じで解析していきます。
この動画では単純にビデオから観察されるものを列挙していますね。
実際には、この先があり、各種身体科学的理論を照らし合わせ、なぜそうなるのかを理論付けていきます。
ここで忘れてはならないのは、けっして見えているものをそのまま真似してはいけないということです。
そこには必ず理論的裏付けがあります。
それを無視して、そう見えるからそうしてみた、では絶対にうまくいかないんです。
（子供たちがイチロー選手の真似とかいってスイング動作を真似る、あのレベルではダメということです。それはそれで大事なことだけれど。）
これはトレードでも同じ。
こうなるとこうなるようだ、というチャートの動きが観察された場合、それをただ、そうかそうなのか、だったらこうなったら買えばいい、売ればいい、ではダメなんです。
（よく言われる、ダブルトップや三尊などのチャートの形をただ単純に採用したところでダメというよくある”アレ”です。）
そうではなく、観察し抽出したその形の裏付けとして、ダウ理論は守られているのか、考えられる大衆の心理的動きはどうか、等々、背景を紐づけた上で、たしかにこうなったらこうなるのは間違いなさそうだ、という仮説を得て、そうして初めて次に検証に入るんです。
なので、むやみやたらに検証したところで、なんのメリットも収穫もなく、ただただ時間が過ぎていくだけ、となります。
（そもそもいきなり検証って言ったところで、なにを検証するのか？って話です）
とにかく、１にも２にも分析あるのみです。
分析しまくるんです。
そこには面白いことに、ＦＸに限らず、株式やインデックス、現物や先物、はたまたコロナ感染者数や人口増減数、ＧＤＰの移り変わりなど、チャートというチャートすべてに当てはまる、世にも不思議な”一貫性”があり、それこそが真の”チャートの形＝プライスアクション”です。
そういう真の”プライスアクション”を抽出するまで、とにかく観察しまくり、分析をしまくるんです。
そうして「あれっ？もしやこれって…」という動きを見つけたときにはじめて、検証作業（本当にそうなのか、過去に遡ってもそうなのか、他通貨ペアでもそうなのか、時間軸を変えてもそうなのか、ＦＸではないものでもそうなのか、等々）に移ります。
大変ですよ。
大変だけど、大変だからこそ「大きく変われる」んです。
億を稼ぐっていうのは、そういうこと。
生半可な態度では稼げません。
逆にいうと、頭をフル回転させて、世界で最も難解なパズルを解く、といった風な気持ちで楽しむことができたら、きっとその先にはもっと楽しいことが待っているはずです。
少しは参考になりましたでしょうか。
もしなにかリクエスト等ありましたら、コメントやDMなどで聞いてください。
では今年一年、ご愛読ありがとうございました。
また来年もよろしくお願いします。
来年はさらなる飛躍の年にしましょう！
（明日も書くかもしれませんが、とりあえず）
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