分析力が必要です

人それぞれアプローチ法は異なりますが、多少勉強ができると自覚している方は、FXという思い通りに行かない世界で、その小さな尊厳が粉々にくだかれていることと思います(笑)

さて、そんな方にアドバイスを伝えるとしたら?


それは表題にあるように「分析力」をフルに発揮してください、ということに尽きます。

最初はその一見ランダムに見えるチャートの動きに翻弄されて、数年を無駄に過ごすことでしょう。
そこで諦めてしまう方も多くいると思います。

しかし、分かってくると、実は分析によって、あのランダムな動きは、論理的に(!)数種類の動きに分解できます。

すると、その動きにはまた、別の論理が適用されて、上に行くのか、下に行くのか、それが明確に(!)示されます。
というか、論理的にそれしか結論できません。

さて、損切とは、ではその論理に反したときに使うのか?という問いに対しては、それももちろんそうですが、そのケースは実は意外と少なく、それよりも、解釈ミスのほうがはるかに多いです。

でもそれでいいです。
人間だし、リアルに瞬間的に判断したら、それはそうなる。
あのイチローでさえ、球が飛んできたその瞬間を捕えてヒットにすることができるのは、たった3割です。
「リアルに瞬間的に」、という制限が加わったとき、人間はそこまで対応できないということです。
そのために実は損切が存在している。
それを理解しているかしていないかでトレードメンタルが大きく変わってきますので、ぜひ覚えておきましょう。

さて、損切はそれくらいにして、分析力の話のつづき。

たとえば営業の方であれば、顧客にはある程度の心理学的分類ができたはずです。
こういう顧客にはこういう対応をすべきだ、といったような。
経理の方であれば、会計原則がありますし、社内の処理規定がありますから、それに従って、これはこれ、これはこれ、と分類して対応したはずです。
たとえばレジでもそうですし、教育であればこういう子供はこう対処する、といったように、どんな職種であっても、数種類のケース、パターンに分類して、対応を決め、対処していたはずです。

それを活かすんです。
今までの経験は無駄にはならない。

チャートの動きを数種類のパターンに分類する。
とにかく分類できるまでトレードなんてどうでもいいから、チャート分析に集中する。

分類の根拠は、もちろんダウ理論、トレンド理論しか基本的にはありません。
それ以外はありません。
そこに、補助線のようなものがあると、数学の証明問題のように、あっ!こうやると簡単に解ける!・・・もしくはその補助線がなくては解けない・・・といった感じで、チャートの見え方が変わります。

わたしのブログを注意深く読まれている方にはすぐに分かりますよね?(笑)

なので、トレードにおいて何が必要かと聞かれたら、「分析力」ですと答えます。

わたしは小さいころから分析が好きだったし、仕事でも分析を活かしてのし上がっていったし(笑)、性分に合っているのかもしれませんし、だからこそ、トレードでも成功できたのかもしれませんが、それでも、どんな方であっても、その携わってきた職業で少なからず分析をしてきた(している)はずですので、それをぜひ活かしてほしいなと思います。





















シンプルの極み

暑くなってきました。

昨日などは熱中症になるんじゃないかってくらい暑くて、もうそんな季節なんだなーと改めて思いました。

昨日、おそらく皆がつまづく「トレンド問題」について考えていて、あーやっぱりそうだよなーって思ったことと、であれば・・・と考えているうちに新しいアイデアが浮かんだのでした。

俗にいう「トレンド問題」とはなにか分かりますか?
チャートを見ていると、ここはトレンド続伸ともみえるが、一方トレンド反転とも捉えることができる、という局面に当たることがありますよね。
そして、そのときどのような判断をしたらいいのか、売りを優先すべきか、買いを優先すべきか、迷う。
それが「トレンド問題」です。

機械的に言ってしまえば、それは基本どっちでも良く、損切されたら反転なのだという判断材料になる。そのためのコストでしかない。ということになります。

でも、人間の感情としては、それはとっても面白くなく、またそれが続いたりすると、自分のストラテジーに不信感を抱いてしまったり、びびってしまって次の一手が打てなくなります。

なので、ここははっきりさせておくべきです。

まぁ答えは前から決まっているんですけどね。
それが一目と絡めて考えることではっきりしたということを今回は書いています。

答えは、基本的にはトレンド続伸側に掛ける、です。

ただ、これが今までと目線が異なるのは、一目と絡めることで見えてくる景色があって、それはMAではけして見えてきませんでした。

なので、MA時代は、トレンド続伸局面が非常に苦手で、反転するまで”お預け”状態でした。

ですが、今ではトレンド続伸もトレンド反転も同じくらいの比重で考えられるようになりました。

それが「新しいアイデア」というものの助けによるものです。

この「新しいアイデア」というのはいつも書いている、チャートの癖をアート的に捉えるというもので、これを説明しろと言われると、正確に伝えようとするとすっごく時間が掛かるので、 ここがトレード教育の難しいところだと思います。

翼ちゃんでいうところの、「目線を分けるライン」問題ですね(笑)
アートな部分というのは人それぞれセンスが異なるため、伝えようがありません。


トレードには、理論的な部分とアートな部分があって、このふたつの武器を持っていないと、まともに戦えません。

常識的にサラリーマンとして黙々と働いてきて、それなりに出世したようなおじさまたちが、自分は成功すると意気込んでトレードの世界に入ってくるも惨敗する理由はここにあります。
理論だけでは通用しない世界が、この世界なんです。
もちろん理論はとっても重要ですよ?でもそれだけではない。

逆の人もたくさんいます。
アートな部分だけで勝負している人たち。
典型的なのが、「~~過ぎ」といって逆張りしていくアレね(笑)
~~過ぎなんて、感覚でしかないから。
それを見える化したインジケータもたくさんあるから、だから余計に騙されるんだよね。
あれは、支配側が提供している詐欺ツールでしかありません。


だからむしろ優秀でもない高校を卒業して、ガテン系で働いているような若者でも、学生時代に部活で鍛えた身体センスと運動センスを持ち、そして地頭が良い人というケースは、トレードで成功する確率が、サラリーマンを無難に定年退職したおじさまたちよりも、はるかに高いです。

個人的な考えでは、一番大事なのは「地頭」かなと思っています。

あ、でですね。
じゃその新しいアイデアとはなんぞやって話。

アートな部分なので伝わらないと思うけれど、イメージとしては。

1)目線は表と裏がある、陰陽といってもいい。つまり二元的なもの。

2)その一元にもまた、二元的なものがある。

3)これらは性格が異なる。素直なものと、ひねくれたもの。

4)性格が分かれば、伝えようとしていることを、どう受け止めていいかが分かる。

よーくチャートを観察することです。


あ、ここで気づいたけれど、これって東洋医学そのものかも・・・。

参考サイト: クラシエ

別にこれがどうのってわけではなく、単純に陽にも局面があり、陰にも局面があるというだけの紹介。

調べていて、ちょっと待って!っていうか東洋医学の考え方ってチャートでもそのまま適用できるじゃない!と思ったのがこちらのサイト。

東洋医学研究所 天心治療院 新経絡治療 「法則」


 ほとんど何を言ってるのか分からないと思いますが(笑)、まぁこれがアートってことです。


 そうするとね、どんどんシンプルになっていきます。
究極的にシンプルになっていくと、小学生でもトレードできるようになる、そんなルールに収束していきます。


またね😊
















棋聖戦で学んだこと

昨日の棋聖戦をご覧になりましたか?

解説に郷田九段と本田五段のお二人が来られていました。

そして、あっ!やっぱりそうなんだっ!と、確信を得た言葉を、わたしは聞き逃しはしなかった。

郷田九段が発したなにげない一言。

「ソフトは流れを読まず、局面だけで判断している」

やっぱりそうだよね。

分かる人には分かる。

もう以前のような大局観は必要がない。

必要ないって言ったら言い過ぎだけど、あまり役に立たない。


わたしが以前から、ロジックについてうるさく言ってるけれど、なんでこんなにこだわるのか自分でも不思議だったけど、これだったんだって確信した。

わたしはチャートを解析していくなかで、どう考えてもロジックで市場が動いているとしか思えないと感じて、そのロジックを分析してルール化した。

そこに繰り広げられる世界は非情なまでに、人間の感情とか大局観とかを無視して、ロジック一点張り。

将棋ソフト、つまりAIを、トップ棋士の分析力を通してみたとき、そこにはロジック一点張りだということを、郷田九段は指摘している。

そうなんだよね。
AIってそんな大したことやってないんだよね(笑)

Youtuberのダン高橋さんが、アルゴの重要性を日本人は軽視している、市場のほとんどは今やアルゴで運営されている、と言ってたけど、ウォール街でファンド運営していたダンさんの言葉は無視してはいけない。

アルゴ、つまりAIがこの市場を動かしていて、それはロジック一点張りだということなんです。

そして、郷田九段の分析の最も重要なことは、それは「局面局面の判断で動いている」 ということです。

これは分かる人には本当に心強い言葉だと思う。

「どう考えてもそうなんだよなー。でも本当にそれだけなのかなー」と疑心暗鬼に思っていた部分だっただけに、郷田九段の言葉によって、肚が決まった。

 何言ってるか分からない人は、おそらくアルゴの重要性、その性質をまだ理解していない。

ぜひアルゴを分析してください。

わたしのブログはこのことに関して、いろんな記事に言葉を織り込んでいます。
怠惰な人には教えたくないので、勉強熱心な人だけが分かるよう、一見分からないように書いてますが(笑)

億単位のお金を稼ぐということはそういうこと。
怠惰な態度で稼げるわけがないじゃない?
世の中そんな甘いわけないじゃない?

せっかくチャンスが誰にでも平等に与えられているんだもん、どうせなら掴みましょう?😊